こんにちは!2歳差育児に奮闘中のJUNKOです。
レバイン式子育てを通して、子育てに関する私の考え方が日々アップデートされる中、特に衝撃を受けたのが「エンパシー」と「おもいやり」の違いです。
この違いを知ることによって我が家のインプット量と質が向上したのでみなさんにも是非知っていただきたい概念となります。
目次
「エンパシー」(Empathy)と「おもいやり」って何が違う?
「エンパシー」(Empathy)を辞書で調べると次のように定義されています。
The ability to share someone else's feelings or experiences by imagining what it would be like to be in that person's situation.
Cambridge Dictionary
日本語訳すると
”他人の気持ちや経験を想像して、その人の状況に自分自身を置くことができる能力”
※なお、レバインメソッドでは、この定義を元に、もっと先にいく定義を設けています。それは、”相手の苦しみを想像してなんとかしてあげる⇒アクションをとる”という定義です。
一方で「思いやり」は、広辞苑によると次のように定義されています。
まごころ、相手の立場で考える
文字だけでは私自身あまり違いを感じず、「エンパシー」=「おもいやり」だと今まで思っていました。エンパシーという単語自体あまり馴染みのなかった私はどっちかというと「おもいやり」を中心に考えていたかと思います。
皆さんにとっての「おもいやり」は?
みなさんは「おもいやり」と聞くと、何が思い浮かぶでしょうか?
私は「おもいやり」を次のように連想していました。
・気遣い
・平等
・優しさ
・誰もが悲しい想いをせずにみんなが喜べるように勝ち負けのないゲームをする
・次の人が困らないように濡れた洗面台をキレイにする
・相手が取りやすいように物を置く(例:お箸や鉛筆など)
どっちかというと、「他者が困らないように相手の立場に立って、自分が自ら行動する」というイメージです。
気遣いの意味合いが強いのかもしれません。自分が行動しないと相手がすごく困るわけではないけど、不快感を与えないように行動する意味合いです。
これはもちろん立派な概念ですが、レバイン式子育てでいう「エンパシー」は違った概念を持つことに初めて気付かされました。
レバイン式子育てで定義する「エンパシー」(Empathy)とは?
それはまさに相手が困らないように行動するというよりも、すでに困っている相手に対してその気持ちを想像して自分ができることを行動で示すという考え方でした。
「おもいやり」との大きいな違いは「エンパシー」は、すでに困っている相手に対してその気持ちを想像して自分ができることを行動で示すという考え方でした。
具体的なイメージで言うと、
・共感力
・理解力
・感受性
・柔軟力
・想像性
などが思いやりと比べるとより重視されるのではないかと感じます。
すでに困っている相手というのは、
・貧困で今日食べる食事がない
・自然災害で住む家がない
・家庭の事情で充分な教育が受けられない
など、あげるときりがないです。
まさに社会問題の解決策について考えることにも繋がります。
この考えを踏まえると上でのエンパシー(EMPATHY)の定義:
他人の気持ちや経験を想像して、その人の状況に自分自身を置くことができる能力
が非常に難しいことに気付かされました。
自分と異なる生き方をしている人たちが置かれた状況や気持ちを想像し、その上で自分ができることを考えることは大人でも非常にチャレンジングであります。
エンパシーを子育てに取り入れるためにすぐにできること
これだけ見るとエンパシーを子育てに取り入れることは相当ハードルが高いかと感じるかもしれません。
私もそうでした。
だからこそ、最初の一歩は難しく考えずに家庭内でできることから私は始めました。
まずやったことは、
ニュースを見ること
それだけです。
今まであまりニュースを見る習慣がなかった我が家ですが、ご飯が終わってデザートの時間はニュースを見るという時間にしました。大好きなデザートの時間であれば動画を見ながらでも食べないなどの問題もなく、長さ的にも5分ぐらいで我が家には最適な時間でした。
最初は子どもは好奇心でニュースに興味がそそられていたのですが、そのうち”大人のやつイヤだ!”と嫌がるようにはなりました。
それでも、
と言ってなんとか理解してもらえました。嫌がっても流れていれば子どもは見るので、ニュースを見ながらひたすら子どもに内容について話す(インプット)ことを心がけました。そうするといつもではないけど、なんとなく子どもが興味を持つ瞬間が訪れるようになってきました。
もちろん全く興味ない日もありますが、反対に興味をすごく持ってくれる日もあります。その興味を種にして、話しを広げるように心がけています。そしてその問題についてどうやったら解決できるかを子どもの意見を聞くことを心がけています。
ニュースを見ることによって何よりも変わったのが
親である私の社会問題に対する意識です。
日本で日々生活していると社会問題についてあえて考えないと身近に感じることが少なかったのですが、自分の視野を広げると自分が知らないだけで社会問題を題材にする子ども向けの情報や絵本が沢山あることに気付かされました。子どもの興味は親の興味に大きな影響を与えることをしみじみ実感します。
まとめ
レバイン式子育てを通してエンパシーという概念に出会い、確実に子どもへのインプット量と質が向上しました。
我が家の場合で整理すると、
社会問題について把握することの習慣づけ
↓
デザートタイムにニュースを見る
子どもに興味を持ってもらうように働きかけをする
↓
ニュース見ながら話しかけることでインプット
子どもに理解できるように説明する
↓
子どもの興味を刺激した内容については絵本などの媒体を使用して更にインプット
経験のない状況において、自分達に何ができるか考える(アウトプット)
↓
対話ベースで子どもの考えを引き出す(アウトプット)
まだまだ我が家では重要なアクション(行動)の部分までは実践できていないのですが、インプットの蓄積があればきっと自然と行動になってくると私は感じます。少しずつできることからアクションまで移したいとブログを書きながら思っています。
今後も無理のない範囲で我が家流のレバイン式子育てを育んでいきたいと思います。
なお、こちらのレバイン式子育てのエンパシー(EMPATHY)の概念はあくまでも私自身がこの概念と出会った時に感じた個人的な意見も含まれております。
みなさんのエンパシーに対する感じ方も良かったら教えてください!