
日本でインターナショナルスクール(インター)に入れようか考えているとき、どのようにインターナショナルスクールを選べばよいか悩んでいませんか。「インターナショナルスクールの選び方=英語レベルが高いほど良い」と思われがちですが、特に幼稚園や小学校の段階では、英語力以外にももっと深く考えた方が良いポイントがたくさんあります。
私は日本で子どもを育てながらインターナショナルスクールに通わせているネイティブ英語の母親として、実際に自分が重視している点、そして多くの日本の保護者の方が見落としがちだと感じるポイントをまとめてみました。
目次
1. インターの先生(判断基準)
どんな学校でも先生は大事な存在です。私は先生のことを「学校の心」と呼んでいますが、インターナショナルスクールでは先生の存在がさらに大きくなると思います。
インターでの担任の先生や教科担当の先生は、お子さまにとってこの存在です。
- 英語の音素(発音)のお手本であり
- 英語の表現力のお手本でもあり
- 大人が人とどう話し合い、どう考え、どう動いているのかを、毎日間近で見せてくれる存在
つまり、インターナショナルスクールを選ぶということは、「子どもが一日の大半を一緒に過ごす大人を選ぶ」ということを意識する必要があります。
つきまして、学校選びの際は、まず「先生」について次のポイントをチェックしてみてください。
1.1 ネイティブ先生の平均在籍期間
検討しているインターに勤めている、先生の平均在籍年数は、学校の「居心地の良さ」や「運営の安定度」を表す大事なサインです。普通の会社でも「社員の定着率」が注目されると同様に大事です。
そのため、あるインターを検討している時に、必ず聞いてほしい質問があります。
ネイティブの担任の先生の平均在籍年数はどのくらいですか?
⚠️もし平均が2〜3年程度であれば、かなり注意が必要です⚠️
現場では次のようなことが起こっている可能性があるからです。
- 先生たちは子どもは大好きだが、職場としての学校に満足していない
- 業務量やストレスが大きく、疲れきっている
- 経営やマネジメントが先生の意見や気持ちが聞き入れられていない
ここだけ覚えて欲しいです。
先生のストレスは必ず教室に影響します。つまり、お子さまの毎日の安心感や学びの質に影響します。
なお、先生の平均在籍年数の数字をはっきり教えてくれないインターナショナルスクールも多いので、私はいつも、次の「裏側チェック」もあわせて使っています。
1-2. 求人サイトで「先生のお給料」をチェック
日本のインターナショナルスクールの授業料は、私立小学校の約1.5倍になることもあります。
ということは本来、インターの先生のお給料は、日本の平均的な教師より高くて当然のはずです。(※実際には、「子どもの教育」という大事な仕事に対して、世界的に見ても先生の給与は十分とは言えませんが、インターに関しては少なくともシンプルに考えてもいいと思います)
授業料が高いなら、その分先生にもきちんと還元されているか?
そこで、次のようにチェックしてみてください。
- 求人サイトで、そのインターナショナルスクールの法人名や学校名を検索する
- 英語教師の求人情報から、給与レンジや待遇を見る(自分ならそういう給料で勤めてみたいかを考えてみる)
- さらに求人サイトでその給料に対しての業務内容もチェックする(自分ならそういう業務内容で勤めてみたいかを考えてみる。)
もし給与が明らかに低かったり、条件が悪かったりする場合、次のようなことが起きやすくなります。
- 先生の入れ替わりが激しくて、担任がころころ変わる
- 経験の浅い先生が多くなる
- 先生自身が「自分は評価されていない」と感じ、自信を持ちづらい

日本ではお金の話はタブー視されがちですが、高い授業料を払う保護者側には、「そのお金がきちんと先生たちに届いているのか」を知る権利があると私は思います。
⚠️インターナショナルスクール選びでは、あえてここも見ておくことをおすすめします。⚠️
1-3. アシスタントの先生の英語レベルもチェック
殆どのインターでは、ネイティブの担任先生だけでなくクラスに「アシスタントの先生」もいます。見落とされがちですが、アシスタントの先生はインター生活の中でとても大きな存在です。
お子さまは、アシスタントの先生とこういうことをしています。
- 自由遊びの時間に話したり
- 泣いた時・不安な時に寄り添ってもらったり
- 授業の合間のちょっとした時間を一緒に過ごしたり

だからこそ、学校見学や説明会では、ぜひこう聞いてみてください。
アシスタントの先生は、ネイティブレベル、もしくはそれに近い英語力がありますか?それとも、日本語がメインで簡単な英語だけを使うことが多いですか?
「少し英語が話せる」と「ネイティブレベルの英語が話せる」の間には、子どもの耳に入ってくる音素という意味で、大きな差があります。
アシスタントの先生の英語レベルが低い場合、
- 「一日中英語に浸かれる」と思っていた”ネイティブの環境”が、実はそうでもない
- 子どもが耳から取り込む英語の音素が、日本語なまりの強いものになりやすい
- その結果、「ネイティブに近い発音」や「自然な会話のリズム」を身につけにくくなる
ということが起こります。
音素についてもっと知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
発音はあまり気にしなくておいいと私は思います(日本で生まれ育った日本人ですから)。ただ、ネイティブじゃない英語の音素のインプットが多いと、フォニックス学習に直結する問題は起きます。
たとえば、英語の「音素の聞き分け力(phonemic awareness)」がしっかり育っていないと、
- bug
- big
- bag
のような似た単語を聞いた時に、違いを聞き分けるのが難しくなり、読み書き指導(フォニックス)の負担がとても大きくなります。

もしアシスタントがネイティブでない場合は、その分、ネイティブ担任の先生を長く大事にしているかどうかが、さらに重要なチェックポイントになります。
1-4. 英語の先生は教員資格を持っているかどうか
特に小学生から上のインターナショナルスクールでは、ここがとても大切です。
日本の一部のインターでは、人件費を抑えるために、こういうケースもあります。
- 「英語が母語ならOK」という基準で採用してしまったり
- 英会話の先生の先生しかない方を採用する
- 短期間のオンライン講座で取れる資格だけを持つ、経験の浅い先生を多く雇ったり

・先生たちは、自国の正式な教員免許を持っていルカ?
・オンラインの簡易資格だけではなく、学校現場での経験は何年くらいあるか?
・この学年・年齢の子どもを教えてきた年数はどのくらいであるか?
インターでお子さまは、単に英語を習っているのではなく、
「学ぶ力そのもの」を育てています。
ですから、「英語が話せる外国人」ではなく、教育のプロとしての先生に教わることがとても大切だと私は思っています。
2.「一日中英語が聞こえている」だけで大丈夫?
多くの保護者の方がインターナショナルスクール(インター)を選ぶ理由は、「英語ができるようになってほしいから」だと思います。
しかし、そこで一歩立ち止まって考えたいのは、
「このインターは、どんな英語力を身につけさせてくれるのか?」
という点です。
特に幼稚園〜小学校低学年の段階で本当に重要なのは、テストや文法ではなく、
- 質の高いリスニングインプット
- 読み書きの土台になるフォニックス
です。
学校の雰囲気やイベントが魅力的でも、「英語の土台づくり」をどうしているかは必ずチェックしておきましょう。

2-1. フォニックスをきちんと教えている?
幼児〜低学年のインター選びで、ここは本当に大きな分かれ道です。
- フォニックスを、系統立ててカリキュラムとして教えていますか?
- 卒園・卒業までに、英語の基本的な約42の音を一通りカバーしますか?
- 音と文字のつながりをどう教えていますか?歌やジェスチャー、Jolly Phonicsなどの国際的に認められた教材を使っていますか?

日本のインターナショナル幼稚園の学費を考えると、個人的には、
良いインターナショナル幼稚園を卒園した子どもは、すでに「読み書きの土台(フォニックス)」を持っている
というのが、一つの目安だと私は思っています。
もし検討中のインターがフォニックスをあまり重視していない場合でも、学校全体の教育方針など他の面がどうしても魅力的であれば、
・別のオンラインのフォニックス講座を受講する
・放課後や週末に、フォニックスに強いスクールに通わせる
といった形で、家庭側で「読み書きの土台」を補ってあげることをおすすめします。
お子様の将来の英語を考えると、フォニックスをどうしても「1つの大事な土台」として考えないといけないです。
3. 学校の”コミュニティ”を調べる
インターナショナルスクールは、カリキュラムだけでなく、そこに集まる子どもたちのコミュニティ自体が、お子さまを大きく育てます。
一緒に遊ぶ友だちや、隣の席の友だちは、
- 日常の会話で使う言葉
- 当たり前だと感じる価値観
- 自分自身のアイデンティティ
に大きな影響を与えます。
パンフレットだけではなく、「実際に通っているのはどんな子どもたちか」を見ることが大切です。
3-1. 通っている生徒さんたちについて聞くこと
学校に、次のようなことを聞いてみてください。
- 日本人・帰国子女・ハーフ・その他の国籍の子どもの割合
- 国籍の数、多様性の幅
- 家庭で使われている言語(英語メイン、日本語メイン、バイリンガルなど)
もし ほとんどが日本人 の学校であれば、
- 子どもの「耳の基準」が日本語に近いままになりやすく、英語の発音やリスニングの習得に少し時間がかかることがある
- 「文化の違い」について自然に深く話せる場面は、あまり多くないかもしれない
という可能性があります。
これは良い悪いではなく、
「うちが求めているインターナショナルスクール像と合っているか?」
という確認のためです。
多国籍な環境(いろんな意見を持つことが当たり前な環境)で育てたいのか、「日本人が多くても、その中で英語を身につければいいのか」
ご家庭の価値観と照らし合わせて考えてみてください。
4. インターの”グローバル度”を図ろう
日本では「グローバル=英語」とされがちですが、本来国際で認められているグローバル教育とは、
- 自分と違う文化や価値観を理解しようとすること
- 多様な背景を持つ人を尊重すること
- 「自分は世界の一員だ」という感覚を育てること
を指します。
つまり、「英語で授業をしているからグローバル」というわけではありません。
多くのインターナショナルスクールが「グローバル」を主張する理由は、
- 授業が英語で行われている
- ハロウィンやクリスマスなどのイベントがある
という程度のことだったりします。
でも、本来のグローバル教育はそれだけでは不十分です。検討されているインターが「グローバル」であるかどうかをチェックするために次のようなこともチェックしましょう。
4-1. 様々な国や文化をカリキュラムに取り入れている?
学校の「グローバル度」を確認するた目に、まず、次のようなことを、日常的に取り入れている稼働化を見てみてください。
- 他国の音楽や祭りを主催している?
- アメリカやイギリスだけでなく、使っている教科書の中に他の国の人の話をしている?
英語圏(アメリカ・イギリスなど)の文化だけでなく、さまざまな地域の文化を「きちんと紹介しているか」がポイントです。
「英語で授業をしています=グローバルです」
という説明だけの学校は、世界基準で見たときの「グローバル教育」を十分に理解していない可能性があります。
4-2. 放課後のクラブや習い事は、「追加料金」?
学校の「グローバル度」をさりげなく見極める方法のひとつは、その学校がクラブ活動・課外活動をどう位置づけ、どんな方針で運営しているかを調べることです。とくに運営母体が日本企業(または日本人経営)の場合、無意識のうちに日本の部活動的な文化を前提にした運用になっているケースもあります。
私自身、子どものインターナショナルスクールを検討していたとき、いくつかの点でかなりカルチャーショックを受けました。アメリカ人の感覚で見て驚いたのは、次のような点です。
- 誰もが同じ条件でクラブに参加できるわけではないこと(追加料金が必要だったり、放課後のスクールバスがなかったりして、家庭の条件によって参加のしやすさが変わる)
- 日本の学校でよく見る“部活型”のクラブが多く、アメリカで一般的なクラブが少ないこと(アメリカなら模擬国連、ディベート、社会活動・ボランティアなどが多い一方、日本のインターでは将棋などが中心になっている場合がある)
- クラブに参加する「目的」がアメリカの学校と大きく違うこと(アメリカでは「自分探し」や「リーダーシップを発揮する場」として課外活動を捉えるため、1人で複数のクラブに参加するのも珍しくない。一方、日本では“スキルを磨く場”として捉えられやすく、1つに絞る運用になりやすい)

そこで、せっかくインターナショナルスクールを検討するなら、次の点もぜひ確認してみてください。
- 放課後のクラブ活動や校内の習い事は、ほとんどが別料金になっていますか?
- 別料金中心だと、結果的に「参加する数を絞る」ことになりやすく、海外の課外活動の捉え方とはズレが出ることがあります。
- クラブは「誰でも参加できる仕組み」になっていますか?
- それとも費用や居住エリアによって参加できるクラブが左右されますか?(例:クラブ後もスクールバスが走るか)
本来、海外で課外活動の大きな目的は、
- いろいろなことに挑戦する
- 自分の「好き」や「得意」を見つける
- 「自分はこういう人間だ」という感覚(アイデンティティ)を育てる
ことです。
もし、殆どのクラブに追加料金がかかるシステムであれば、
- 経済的に余裕のない家庭の子どもは、選べる活動が限られてしまう
- 多様な経験をしにくくなり、自分の可能性を広げづらくなる
ということが起こります。
検討されているインターナショナルスクールのクラブ・課外活動の方針をチェックしましょう;。
・別料金がかかる場合?
・クラブが終わった後のバスがあるかどうか
・クラブの目的(リーダーシップ育成や自分探しという言葉が出ないと要注意)
・1人の生徒さんが参加しているクラブの数(アメリカの優等生なら少なくとも5個に参加していて、ある意味で”多い方が”大学入試にいい影響を与えます。
5. 学校の方針で⚪︎⚪︎をチェックしよう
もちろん、どんな学校にもルールがありますが、大事なのはルールの多さではなく、そのルールの裏の意味に何があるかです。つまり
「何を守るためのルールなのか」
「その先に、どんな子ども像・大人像を思い描いているのか」
という部分です。つまり、学校の「本音」がよく見ることが大事です。以下2つのインターがあります。スクールAとスクールBです。それぞれルール(校則)と破った時のしつけも明快に書いてあります。

例:2つのインターを比較しよう
スクールA の例
- 制服は必ず指定のものを着用すること。
- ピアスの着用は禁止する。
- 髪を染めてはいけない
- 女子はスカート、男子はズボンを着用すること。
スクールB の例
- いじめ行為は一切許可しません。本校はすべての子どもにとって安全で、安心して過ごせる環境づくりを目指します。いじめが確認された場合は、停学・退学を含む厳正な対応を行います。
- 生徒は常に、クラスメイト・教職員・スタッフ全員に対して敬意のある言葉づかいをしなければなりません。人種・国籍・言語・ジェンダー・家庭の背景などに関する差別的な発言やヘイトスピーチは一切認めません。違反があった場合は、停学・退学を含む明確な処分と、話し合いによる指導を行います。
スクールAとスクールBの校則を比較した時に、スクールAの方がルールが多いですが、そのルールの裏の「意図」をどこにも記載されていません。つまり「言われた通りに従う必要がある」ということです。しかし、スクールBの校則が2つしかありませんが、その2つの意図を明快に書かれているため「学校の方針」がわかりやすいです。
- スクールAは「外見」を細かく管理している
- スクールBは「人の扱い方」「安全な環境づくり」にフォーカスしている
という違いです。
どちらの方がいい、悪いか、ということではないです。皆さんに「合う」ところを探さないといけないということです。
- 我が家にとって、どちらの考え方の方がしっくりきますか?
- 見た目の統一を最優先する学校がいいのか、いじめや差別に対して明確なスタンスを持つ学校がいいのか
パンフレットにいいことしか書いていない(笑)ので、ぜひインターを検討する時に、校則のハンドブックなどを手に取って、裏の意味と意図を調べてみてください。
6. 面接の仕方もチェックしよう
受験・出願の時期になると、多くの保護者の方が
「うちの子がどう評価されるか」
ばかりを気にしてしまいます。
もちろんそれも大事なのですが、もう一つ覚えておいてほしい視点があります。
出願プロセス(過程)そのものが、「学校が保護者や子どもをどう扱うか」の縮図になっている
ということです。
メールの返信の仕方、面接での態度、締切への対応…。これらはすべて、その学校の日常の姿に直結しています。
入試は、「学校に選ばれる場」であると同時に、保護者が学校を選び直す場でもあると考えてみてください。
6-1. 面接で、親は対等に扱われているか?
面接時の質問内容や話し方から、その学校の価値観が見えることがあります。
例えば、
- お母さんには「料理・家事」の質問ばかり
- お父さんには「教育方針・将来の進路」の質問ばかり
というようなケースがあれば、それは性別による思い込み(ジェンダーバイアス)が強い可能性があります。
世界的な価値観から見れば、これは明らかに問題のある対応です。
入試という「もっともきちんとした場面」でそうした考え方が出てしまう学校では、日常のお子様と接触する場面でどのような言動が当たり前になっているか、想像がつきますよね。意外と面談でこういう「学校の本当の方針」がバレバレになるので全てをよく観察してください。
6-2. 問い合わせへの返信に、思いやりは感じられるか?
メールや電話で質問をしたときの対応も、大切なチェックポイントです。
- 忙しい中でも、できる限り丁寧に説明しようとしてくれますか?
- それとも、「前回のメールをご覧ください」「すでにご案内済みです」とだけ返ってきますか?
本当にグローバル教育を掲げる学校であれば、子どもに「エンパシー(≈ 思いやり)」の大切さを教えているはずです。であれば、不安や疑問を抱えている保護者に対しても、同じように共感のある対応をすることが求められます。
保護者に共感を示せない大人が、子どもに共感をどう教えるのか?
ここも冷静に見ておきたいポイントです。
6-3. 面接当日の服装や持ち物まで、細かく指示されているか?
一部の学校では、
- 紺色スーツ着用
- シンプルなバッグ
- こういう髪型・メイクで来てください
といった指定をするところもあります。
日本式の私立校であれば、これは「よくあること」かもしれませんが、もしその学校が「グローバル」をアピールしているのであれば、「みんなは同じ格好」などを主張しないはずです(グローバルはその真逆だから)
面談で「みんなが同じ格好」などのルールにどういう意図があるかどうかをチェックしましょう。「ただただのルール」ということであればこれもグローバルと言えませんね。
6-4. 締切やルールの運用に「人間らしい柔軟さ」があるか?
ルールや締切を守ることは、もちろんとても大切です。社会で生きるうえでも、それは基本的な力です。
ですが人生には、時々どうしようもない出来事も起こります。
例えば願書の締切日に、
- 親が突然入院してしまった
- 家族に大きなトラブルが発生した
などの事情が重なってしまうことがあるとしましょう(これは実際に私の親友に起きたこと)。そのときに学校が、
- 状況を聞いたうえで、何か代替手段を一緒に考えようとしてくれるのか
- それとも、「ルールなので一切受け付けません」で終わらせてしまうのか
ここには、その学校が本当に大事にしている価値観があらわれます。
インターナショナルスクールはよく、
- 「指示待ちではなく、自分で考えて動ける子を育てたい」
- 「状況に応じて適切に考え、行動できる力を育てたい」
と主張します。であれば、大人の側もまた、状況を踏まえた柔軟な判断や、人としての思いやりを持った対応をしているかどうかが問われます。
「ルールだから仕方ない」で終わってしまう学校が、本当に『正解のない時代』を生きる力を子どもに育てられるのか?
ここも、インターナショナルスクール(インター)の選び方で、しっかり見ておきたいポイントです。
7. 「合わない」場合、途中で転校してOK
最後に、これだけはお伝えしたいです。
完璧な学校は存在しません。上記に申し上げたポイントを1つずつチェックしながら、自分のご家族にとって譲れる点と絶対に譲れない点を考える必要があります。
ところで、どれだけ時間をかけてインターナショナルスクールを選んだとしても、実際に通ってみて初めてわかることがたくさんあります。もしお子さんが合わないと判明したら、
学校を変えることも、立派な「守る選択」です。
「いつでも変えられる」という選択肢があると、より楽しく学校選びを検討できるようになると思います。
ただ、経験から言える注意点は1つあります。小4年生からインターから公立(日本語の私立)への転校は若干難しいと私たちは感じました(その逆もそう)。小4になると、スピーキングだけでなく、アカデミックに使う言語力(リーディング・ライティング))がかなり身についてきます。そのため、ずっと4年生までインターに通っていたお子様が急に日本の学校に転校することになったら、慣れるまでかなり時間と努力がかかってしまいます。無理とは言いませんが、1年生より難しいという意味だけです。
8. リアルなインターナショナルスクールの話を知りたい方へ
私はYouTubeでも、日本で子どもを育てながらインターナショナルスクールやオンラインのインター(CGA)に通わせているアメリカ人母親の立場から、
- 日本のインターナショナルスクールのリアルな裏側
- インターの選び方
- 「今の学校、このままでいいのかな?」と感じた時に考えたいこと
などをお話ししています。
- これからインターナショナルスクール(インター)を検討している方
- すでに通っているけれど、モヤモヤを感じている方
- 英語力だけでなく、心の成長やアイデンティティも大切にしたい方
そんな方は、ぜひ動画もチェックしてみてください。おすすめ動画はこちらです。
- YouTube🎥 【神回】有益なインターナショナルスクールの裏話!
- YouTube🎥 【初公開】インターの学費についてお話します
- YouTube🎥 10歳息子がオンラインインターCGAに転校した理由
我が家のインター&オンラインインター体験
現在、7歳の娘は日本のインターナショナルスクールに通っていて、毎日楽しそうに登校しています。自分の意見をはっきり言えるようになり、自分らしさを大事にしてもらえる環境の中で、伸び伸びと育っていると感じます。
10歳の息子は、3〜9歳までインターナショナルスクールに通い、今は Crimson Global Academy(CGA) というオンラインのインターナショナルスクールに通っています。アメリカの名門大学(いわゆる”アイビーリーグ”)に入学した多くのかたがCGAに通うことになり、アレックスもその点がかなり気に入っていましたが、私は親としていつも皆さんにお勧めする理由は、
- 世界中の有資格でレベルの高い先生から英語で授業を受けられること(好きな時間に)
- 息子の理解度にあわせて授業のペースを調整してもらえ、得意な部分はサッサと進み、苦手な部分にはしっかり時間をかけてもらえること
- 1:1の英語のレッスン(OR少人数教室)なので、1日公立よく授業が行われます。そのおかげで、空いた時間で自分の興味のあることをとことん追求できること
などです。
CGAについて興味がある方には、10歳息子の「オンラインインターの1日」動画もぜひみてください。
0歳からのおうち英語に興味のある方へ
インターナショナルスクール選びや英語教育、そして「子どもの心」と「英語」を両方大切にしたい方向けに、私の子育て本とおうち英語語りかけの書籍をAmazonで販売しています。
- 子育て本📕 親から始まる「正解のない時代」を生き抜く世界基準の子育て
- おうち英語語りかけ書籍📕 ネイティブママが実践!中学英語だけで話せる おうち英語 語りかけパターン75
See you all next time!


