こちらのインスタグラムの動画で、年下のお子さんにお下がりをあげるときに年上のきょうだいの許可をもらう大切さについてお話ししました。
今日は、年下のお子さんにお下がりをあげるときに、注意してほしい2つのことを語りかけとあわせてご紹介します。
それぞれの子どもの個性を潰さない
お下がりは金銭的にもエコ的にもとても良いことです。しかし、年下のお子さんの好みや希望などを聞かずに洋服を(勝手に)与えているかもしれません。親の意図として気持ちはわかりますが、お子さんは「自分の気持ちを聞いてもらえない」と感じるのではないでしょうか。
ここで大切なのは…
お下がりをあげるときに、個性を潰さないことです。
洋服に思い入れがあったり、きょうだいが多いといろいろお金がかかったり、また、地球の負担を軽減する(エコ)という意味でも、年下のお子さんにお姉ちゃんやお兄ちゃんの洋服をあげたいですよね。その際、こういった語りかけをすれば、お子さんの個性を潰さずにお下がりをあげられます。
おうち英語を実践されている親御さんのために、英語での語りかけと英語の音声ファイルをアップします。よかったら使ってみてください!
※英語では「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」という単語をあまり使いません。きょうだいは対等に1人1人の名前で呼ぶ習慣があります。ですので、ここでは「お兄ちゃん」を「Alex」にしました。
ネイティブのママの英語音声
年下のお子さんに対して語りかけ①のように説明すると、「あなたは年下に生まれたから古い洋服をあげている」ということではなく、
「あなたがこの洋服をもらってくれることによって、あなたもこの地球のために、立派なことをしているよ!あなた自身はそれぐらい大事だよ」
ということを伝えられます。
これは「社会活動」と呼ばれていて、アメリカの教育と子育ての中で非常に大事にされているテーマであり、レバイン式子育て®の基本柱に含まれています。
また、別のアプローチでの語りかけもあります。
他にも、金銭的な理由でお下がりをお子さんにあげているのであれば正直に話してもいいと思います(ただしお子さんが心配しすぎない程度で)。
ここで大切なのは、
どんな理由であれ、正直にお子さんに伝えることです。
ここで適当な理由を話したり、曖昧に伝えたりすると、お子さんが「ああ…僕の気持ち(好みや希望)には誰も興味がないんだな」と感じるようになり、お子さんの自己肯定感と自信にかなりネガティブなインパクトを与えてしまいます。
お下がりを「当たり前化」しない
ここでひとつお尋ねします。あなたは年下のお子さんにお下がりをあげるとき、どのようにされていますか?
・年上のお子さんにどのように話していますか?
・年下のお子さんにどのように話していますか?
「年上のお子さんに何も言わずに、年下のお子さんにあげている」と答える親御さんが少なくないと思います。つまり、
お下がりをあげることが「当たり前化」してしまっている。
これが一番良くない状態です。
視点を「子ども」から「大人」に変えてみましょう。
ある日職場で、デスクの上に置いてあったあなたのボールペンを上司が勝手に後輩にあげていたらどうでしょうか?
自分の価値を否定されていると思いませんか?
子どもも同じです。子どもは、大人のようにはっきりと自分の気持ちを理解できず、ましてや親に自分の気持ちを伝えることもまだできないでしょう。モヤモヤとした(ネガティブな)感情を抱えてしまうことになります。
年下のお子さんにお下がりをあげるときは、2つのポイントを押さえておきましょう。
■年上のお子さんに、あげる許可をもらうこと
■年下のお子さんに、もらった理由を伝えること
「個性を潰さないこと」や「個人を尊重すること」はさまざまな場面でアプローチできます。日頃の接し方の積み重ねで「あなたを一個人としてとても大事に思っている」ということをお子さんに伝えることができるでしょう。